海老名市立ツタヤ館による著作権侵害 2016.04.27更新

前振り

わたしのTwitterのTimeLineに次のReTweetが流れてきたことにより、海老名市立中央ツタヤ館が同館公式Webサイトで著作権侵害を行っていることを観測したのでとりまとめる。(2015.12.27 21**時全面改修)




カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による著作権侵害(画像編 1回目)

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営している海老名市立ツタヤ館のWebサイトで使用している画像
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出典と思われるMedia Worksさんの画像
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双方の画像を並べて図解すると次のとおり。
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また、高木一郎 @takagiochiroさんによる図解は次のとおり。
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よって、海老名市情報発信課へ通報をして置いた。
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2015.12.26に送信したこの通報だが、2016,01,13になって「【海老名市教育委員会】図書館に関するお問い合わせについて(回答)」と題する次のお返事が着弾したので次に画像版とテキスト版を公開する。img

chamiu_it 様
お返事が遅くなり大変申し訳ございません。
お問い合わせをいただきました件につきまして、次のとおり回答させていただきます。
図書館ホームページに掲載した画像等の無断転載につきましては、早急に画像等をホームページから削除し画像保有元等へ図書館長から謝罪を行うとともに、図書館ホームページにおいてもお詫び文を掲載いたしました。
このことは、ホームページ等における情報使用に関する基本的ルールが図書館指定管理者の中で徹底されていなかったことによるものであり、市教育委員会といたしましては、図書館長に対し厳重注意を行い、対策の徹底を指示したところでございます。
利用者の皆さまが気持ち良くご利用いただける図書館となるよう、より一層努めてまいりますので、ご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。
(事務担当)海老名市教育委員会教育部教育指導課児童育成係

なお、内容はすでにこの記事や各種報道で取り上げられたことを繰り返しているだけで全く意味がない。ただし、次の1文だけは重要かもしれない。

市教育委員会といたしましては、図書館長に対し厳重注意を行い、対策の徹底を指示したところでございます。

対策の徹底を指示した行政文書と対策が報告された受領文書が行政文書として残っているはずだよね? ね?

また次の文も気になるところだ。いわく

ホームページ等における情報使用に関する基本的ルールが図書館指定管理者の中で徹底されていなかった

のだから、海老名市と図書館指定管理者のカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社で取り交わした「ホームページ等における情報使用に関する基本的ルール」なる文書が存在していて、この文書には海老名市カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が合意していることを示す何らかの証があるはずだよね?

そうしていたところ、Chujiro(@Chujirorx)さんが、海老名市に対して請求内容を「海老名市立図書館ホームページおよびSNSの運用規程に関する一切の文書(改定があった場合は改定前のものも含む)」とした行政文書開示請求をしてくださっており、海老名市から「海老名市教育委員会指令第47号 行政文書非公開決定通知書」の発行を受けて「海老名市立図書館指定管理者はホームページ/SNS運用規定を作成していない。(文章/画像の盗用事件に関連し) - 追記 – Chujiroのブログ」を公開なさっていた。海老名市いわく、

海老名市情報公開条例第29条の2を適用し、指定管理者へ該当文書の提出を求めたところ、文書不存在との回答があったため。

まず、同条例の第29条の2を適用して指定管理者に「必要な措置を講ずるよう指導」したのは良いとしよう。しかし、この回答文では次の4点の問題がまず再浮上する。
– 海老名市が指定管理者であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社へ準拠を求める根拠となる、海老名市としての運用規程またはこれに準ずるものを作成および管理をしていないこと。
– カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社へ運用規程またはこれに準ずるものを作成および管理をしていないこと。
– 海老名市自身および指定管理者の双方で運用規程またはこれに準ずるものを作成および管理をしていないこと。
– 海老名市が指定管理者の主張を是としていること。

この3点の問題点をさらに悪化させているのが、上記で気にしていた海老名市教育委員会教育部教育指導課児童育成係が主張した「ホームページ等における情報使用に関する基本的ルール」なるものがそもそも存在していない上に、存在していないものを根拠とした「対策の徹底を指示した」といううその積み重ねを犯していることだ。

これらのことから海老名市とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の姿勢が如実に浮き上がってくる。つまり、どのような運用をしようとも海老名市もカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社も責任は持たないという脱法宣言をしたに等しい。

また、Chujiro(@Chujirorx)さんのblog記事でも言及されているが、山口良樹海老名市議の議会リポート21にてChujiro(@Chujirorx)さんのblog記事が取り上げられ、

山口良樹は、海老名市教育委員会教育部長と面談し、今後情報公開について詰めていくことにした。

とのこと。山口良樹海老名市議さんのこの面談によって、「海老名市教育委員会教育部教育指導課児童育成係が主張したホームページ等における情報使用に関する基本的ルール」が出てくることを期待したい。

その後、2016.04.27に山口良樹海老名市議が「議会リポート24」で海老名市教育長伊藤文康宛の質問状海老名市教育長伊藤文康からの回答を公開してくださっていた。
山口良樹海老名市議から海老名市教育長への質問内容は、上記の4点とそれにまつわる教育長の姿勢についてただしたものだ。それに対する回答が木で鼻をくくったような回答で呆れるしかない。
この回答文を一目見ておかしいと感じるのは、海老名市教育委員会名で発行されているにもかかわらず、どこにも文書管理番号が記載されていないことだ。これでは文書管理ができない。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に食いつかれた自治体はおしなべて遵法精神と文書管理能力がなくなるのか、そもそもないから食いつかれるのかどちらなのだろう。
また、呆れるばかりでは何の足しにもならないので、公開されているPDFが画像なので次に書き起こす。

平成28年4月22日
海老名市市議会議員 山口良樹殿
海老名市教育委員会 教育長 伊藤文康
平成28年4月8付質問状について(回答)
本事案については、先の海老名市議会第1回定例会市政に関する一般質問の場で答弁しているとおりでございます。
つきましては、公開質問状についての回答は控えさせていただきます。
今後とも、公の議会野場で答弁させていただきたいと考えております。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による著作権侵害(画像編 2回目)

2015.12.26 1812 UTCに画像が差し替えられていたが、差し替えられていた画像は寄せ書きデザイン・文例集さんの1月のイラストNo.157『正月遊び色々』/無料のフリー素材集【花鳥風月】であり、トップページだけではなく各ページに

営利を目的としない個人利用の範囲内でご自由にお使いください。

との記述があり、利用するに当たっての許諾範囲を逸脱していた。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による著作権侵害(文章編)

画像だけだと思っていたのだが、W.R.U.(@bafrpukj)さんが文章についても次のように検証なさっていた。

まずは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が著作権侵害した文章

お正月の遊びといえば、羽根つきや凧あげなどの伝統的な遊びを思い浮かべますが、実際に遊んだことのある方は少ないかもしれません。
しかしそれではもったいない!世代を超えて楽しめ、親から子へ、祖父母から孫へ、伝承する喜びは格別!
遊びを通して知恵や発育を促すものばかりですし、お子さんにとっても素敵な思い出になるでしょう。
お正月遊びには一つ一つ意味があります。
是非、学びながら楽しんでください!

そして、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に著作権侵害された元文章

お正月の遊びといえば、羽根つきや凧あげなどの伝統的な遊びを思い浮かべますが、実際に遊んだことのある方は少ないかもしれません。
しかしそれではもったいない!世代を超えて楽しめ、親から子へ、祖父母から孫へ、伝承する喜びは格別ですよ。遊びを通して知恵や発育を促すものばかりですし、お子さんにとっても素敵な思い出になるでしょう。

もう明白ですね。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は元文書から、「ですよ。」を「!」に改竄し、
– お正月遊びには一つ一つ意味があります。
– 是非、学びながら楽しんでください!
の2行を付け足しただけでしかない。

海老名市議会での討議

海老名市 市議会議員 山口良樹が平成28年第1回定例会にて、本件について次のように質問なさっている。

何が問題なのかを理解し得ずにしどろもどろの答弁を繰り返す教育長と教育部次長の醜態と、著作権侵害ではないと突っぱねる教育部長の順法精神のなさをとくとご覧いただきたい。これがカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社という盗人に追い銭をしてまで海老名市立中央図書館を献上した海老名市の実態だ。

他のまとめや報道

本事案については当記事以外にも次のようにまとめや報道がなされている。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による著作権侵害事案の時系列

その後、日をまたいで機動戦士Zガンダムのテレビ版を反芻して日が暮れた後にTwitterおよびarchive.isの履歴を確認したところ、事案が次のように進展していた。(なお、UTCから日本時間への換算は+9時間である)

  • 2015.12.25 1029 UTC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社による著作権侵害事案が発覚する。
  • 2015.12.26 1759 UTC 画像のみが削除される。
  • 2015.12.26 1812 UTC 画像のみ差し替えられる。(前述のとおり、著作権侵害再犯)
  • 2015.12.26 1820 UTC 画像のみが再度削除される。
  • 2015.12.27 0150 UTC 文書も削除されて空虚なページとなり果てる。
  • 2015.12.27 0533 UTC 「お知らせ | 海老名市立図書館」が告知される。

「海老名市立図書館に関する業務要求水準書」ではどうだった?

本事案と「海老名市立図書館に関する業務要求水準書」での整合性について、け〜くま(@keikuma)さんが次のように連投なさっていた。



カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は、公立図書館のWebサイトに使用する素材の著作物に対して、意図的に著作権表記を上書きして隠蔽を行った。このようなことを行う企業に公的な業務を行わせて良いのだろうか?

ちなみに、「satisfaction guaranteed 剽窃」で検索するとおもしろいよ。

行員履歴

  • 2015.12.26 初版発行
  • 2016.03.26
    • 海老名市からのお返事の引用をcode blockから引用に変更した。
    • @Chujirorxさんの情報公開請求についてのコメントをツタヤ館横展開 IN 海老名市から移設するとともに加筆した。
  • 2016.04.27 山口良樹海老名市議の議会リポート24とそれについてのコメントを追加した。
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海老名市立ツタヤ館による著作権侵害 2016.04.27更新